武蔵野大学「介護事業マネジメント講座」始まる

武蔵野大学「介護事業マネジメント講座」始まる

先週5日から、三鷹サテライト教室での講座がスタートしました。

来年3月まで、祝祭日以外の月曜日はほぼ毎週、全41回の長丁場ですが、驚いたことには会場受講15名+オンライン受講35名と50名もの受講者が参加しており、同講座への期待の高さが窺えます。

初回の5日は、「イントロダクション」と題して、旧厚生省から厚労省で35年間務め、介護保険制度構築にも多大な貢献をされた中村秀一先生から、制度構築のウラ話を含めてお聞きすることができました。

2回目の本日は、「高齢者の健康保持の意義と方法」について、臨床医から研究者へ転身され、数多くの著書を執筆されている近藤克則先生から、①ゼロ次エンパワメント-社会経済的、環境的、行動的条件を整え(プラスの)力を引き出す-、②自立支援と自「律」支援-事例から:環境要因が重要、ゴールは自律支援・エンパワメント-、③ゼロ次予防を目指すまちづくり-Well-being(幸福・健康)が高いまち・社会づくりの一翼を-、というお話を事例を交えて行って頂きました。

特に、本人でも家族でもなく、周りの支援者のチームがADL(日常生活動作)にばかり着目し、QOL(生活・人生の質)を意識しないでいるとQOLは向上しないという話や、イギリスでは「QOD(死の質)」という考え方を持っている医療現場もあると聴き、環境要因の重要性を痛感させられました。

来週以降も、折に触れて紹介していきます。